茅は茅葺き屋根をはじめ、簾や葭簀、俵などに使われ、最終的には肥料として豊かな実りをもたらし、日本人の暮らしを支えてきました。用途に応じて、茅の種類や質を選び、それを育てる茅場を野焼きなどで維持し、茅の持続的な生産をはかってきました。その茅場は生物多様性の宝庫でもあり、環境保全に大きな役割を果たしてきたのです。