うちのお城、ずいぶん古いようだけど、いつ頃建てられたものなのかしら。
ざっと400年ほど前だと聞いておりますぞ。
えっ!
そんなに古いのね!
だからこんなにあちこちが傷んでいるのね。
確かに、この城はそろそろ修理の時期ではあるんじゃが、決して400年間何もしていない訳ではないのじゃよ。
じゃあ、これまでにも修理されてきたってこと?
その通り。
建物は100年くらい経つとあちこちに大きな不具合がでることが多いのじゃ。
そこで、
解体修理といって、柱や梁を一度解体して丁寧に補修をすることで、
建物が健全な状態に戻り、
さらに長持ちさせることができるのじゃ。
あとは、雨漏りしたり漆喰が剥がれたりすると、維持修理といって屋根を修理したり壁を塗り直したりしておるぞ。
特に日常的に使う部分は傷みやすい分、普段から修繕することが大事じゃ。
これを小修理と呼んでおる。
へぇ~。
あ、もしかして、この柱や床板の継ぎ接ぎはそのときの修理の跡なのかしら?
ずーっと、なんだろう?って思っていたんだけど。
正解じゃ!お見事!!
さすがワシの娘じゃ、そんなことが分かるなんて天才じゃ~!
これで殿の亡き後もこの城は安泰ですなぁ~。
お、おっと。
いやしかし、建物の価値を次の世代に伝えるためには、使える部材は補修して再び使ったり、それぞれの建物に合った修理をすることが大事なのですねぇ。
そういえば、今朝散歩をしていた時、向こうの櫓が破損しているようであったぞ。
タクミノスケ、今すぐ専門家を呼びよせ、調査をしてまいれ!!
ははぁ~
さっそくその道の専門家を呼び、調査いたします!